Versant(バーサント)で語学力を測る
ここでは英語が苦手なWowがTOEICではなく、Versant Speaking Testにチャレンジしてみて、半年間でどこまで改善できるかの記録です。
TOEICは満点でも高得点でもありませんので、このページでは「試験情報」「凡人がVersantを受験するとどうなるのか」「小手先の点数アップ術があるか」「語学力改善チェックがVersantでできるのか」などが気になる方向けに、半年間かけて情報を掲載していきます。
- VersantとTOEICとの違い
- Versant(バーサント)の初回受験の記憶
- 2022年4月受験
- 受験申込
- スマホアプリでサンプルテストを受けてみる
- 試験結果 【試験終了までお待ちください】
- 2022年10月受験 【試験終了までお待ちください】
VersantとTOEICとの違い
Versant
「発話をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力」から実践的な英語力を測る試験で、1回5500円~で24時間365日受験可能です。日本ではVersant事業はピアソンと日本経済新聞社が独占販売しています。
Versantの公式サイトによると、総合スコアは20~80点で採点され、日本人のスコア平均は38点とのこと。また、ビジネスで英語が使えるとされるスコアは47点以上とされています。
TOEICとの違い
語学力を数値化するには、TOEICのスコアだったり、英検だったりする方が多いと思います。社会人であれば英検よりもTOEICのほうが一般的でしょうか。TOEICはアジア人しか受けない、という話も聞きますが、日本では就職や転職で有利に働きますし、入社後もTOEICで高得点だと優先的に海外赴任できたり、昇格にも有利だったりする企業もあったりします。
スコアの比較については、こちら(外部サイト)に詳しく説明されています。

VersantとTOEICの客観的な比較については、上記サイトやその他のサイトでも行われていますので、このページでは割愛しますが、個人で受験するWowにとっては、下記が魅力的でした。
- 自宅で受験できる
- 24時間受験可能
- 試験時間が20分と短い
- 会話に特化して評価される ※
- 受験料がTOEICと比べて安い
※VersantにはWritingテスト、Placement testもあります。
つまりVersantはTOEICよりも「納得がいくまでこまめに受験しやすそうだ」ということです。
Versant(バーサント)の初回受験の記憶
初めてVersantを受験したのは10年位前でした。
前職でどうにも英語ができない人が多い、ということで、TOEIC以外でも語学力を図るために、全員まとめて受験させてみよう、ということでした。
当時のTOEICスコアはたしか500点前後だったと思います。
このスコアはその時のメンバーの中では、中の下くらいではなかったかと(勝手に)推測しているのですが、受験結果はなんと最低点の20点。
当時の試験では以下の問題がありました。
- そもそも指示が聞き取れていなかった
- 電話越しで声が聞き取りにくかった
- 試験で使用した会社の電話機(おフランス製のIP電話)の使い方を理解しておらず、正しく操作できていなかった
- 試験を受けている最中に、周りの雑音に気をとられていた(英語と日本語が聞こえると英語側がシャットアウトされますよね?)
当時の試験方法は受験したい時間に電話をかけて、電話越しの指示に従ってダイアルを操作する形式でしたが、電話方式の受験は現在は終了しており、現在ではパソコン、スマホからの受験になっています。
最低点を脱出するには、まず③④を排除するための練習が必要そうです。
2022年4月受験
10年ぶりのVersant受験です。
そして初めての個人受験になります。
受験申込
Versantのウェブサイトから個人申し込みを選択すると、代理店ページに進みます。 代理店は2つ(※※)ありましたが、今回は株式会社ディスコから申し込んでみます。

※※ Versant Speaking Testはどちらの代理店からでも受験申込可能ですが、Writing Test、Placement Testは株式会社ドリームブロッサムからの申し込みが必要です。
ウェブ上でクレジットカード決済まで特に問題なく進み、申し込み完了のお知らせメールが届きました。
申し込み時には受験日時を決める必要はありませんが、お知らせメールには「申し込み完了後5日以内に受験番号を記載したメールが届く」とありますので、申し込んで即日の受験はできないようです。




スマホアプリでサンプルテストを受けてみる
受験までにまだ少し日はありますが、受験はスマホアプリからがおすすめということなので、スマホアプリをインストールしてみます。
アプリはApp store/Google playのどちらでも検索してダウンロードが可能です。
アプリを起動すると、トップページに「Practice」のボタンがあり、サンプルテストはPracticeから受験できます。
Practiceではスピーカーとマイクの調整ができ、テストを一通り実施することができますが、一切の採点は行われません。
また、Practiceは何度でも試せるようです。
アプリを起動する
アプリを起動させると、トップ画面でTIN番号を確認されます。

まだ、受験はしないので、ここでは「Not Yet」を選びました。 ここでYesを選択してTIN番号を入力しても、サンプルテストは受験できるようです。

TIN番号を入れなくてもサンプルテストに進めます。 「Practice」をクリックします。

「Sample Test」を選択します

デフォルトのTIN番号「12345678」で「Sign in」します。
音声を設定する
スマホアプリを使用の場合は、有線のヘッドセットを使用するかあるいは、スマホ本体のスピーカーとマイクを使用するかのどちらかになります。試験中画面を見ることが多くなるので、有線のヘッドセットをつなぐことをお勧めします。
スマホ本体のマイクを使うと、自分が話すたびにスマホを顔もとに近づけないといけないので、少し不便でした。

(1500円くらいで購入、1年以上日常的に使用しているので、若干草臥れています)
サインインすると最初に試験の注意事項が2画面表示されますので、どちらも「Continue」で前に進みます。


次にスピーカーのセッティングを確認します。

続いてマイクのセッティングになります。
音声で案内がありますが、「1、2、3、4」を英語で読み上げます。マイクが音を拾うと←の箇所の色が変わります。

音量が十分なら、下記のように「NEXT」が現れ、音量不足だと、「Retry」のポップアップが表示されます。
ヘッドセットは3-5 cm離して、と初めに指示がありましたが、本当に3-5cmまで近づけて、そこそこに大きな声で話さないと認知してくれませんでした。

「Next」をクリックするといよいよサンプルテストになります。

サンプルテストを受けてみる
サンプルテストも本番と同じ要領ですが、設問数は少なめです。
パート | 出題内容 | サンプルテスト | 実際のテスト |
Part A | 音読 | 4問 | 8問 |
Part B | 復唱 | 6問 | 16問 |
Part C | 質問 | 8問 | 24問 |
Part D | 文の構築 | 6問 | 10問 |
Part E | 話の要約 | 1問 | 3問 |
Part F | 自由回答 | 1問 | 2問 |
採点はしてくれないので、結局のところ何が良くて何がダメなのかはわかりませんが、試験の雰囲気は確認できます。
各パートでどんなことをするのか、ざっくりとここでご紹介します。
- PartAは文章の音読です。
画面に表示される文章を読み上げます。早く読み上げると噛んでしまいました。
- PartBは言われたことの復唱です。
そんなに長い文章でもなく、聞いたことをオウム返しすればよいだけのはずなのですが、文章を覚えきれず、復唱中に途中で何を言っていたかわからなくなってきます。
- PartCは質問への回答です。
2択の質問を受け、どちらであるかを回答します。一見単純なのですが、かなり早く話されてしまうので、聞き取るのが大変です。
- PartDは文章の構築です。
学生の頃、国語や英語の試験であったような、バラバラになった文章をつなぎなおして正しい文章にしていきます。文章はさほど複雑ではなかったので、英文法の5文型が理解できていれば、何とかなりそうです。
- PartEでは聞こえた話を英語で要約します。パラフレージングと言われるもののようです。
回答時間が30秒と決まっているのですが、やってみると要約しすぎているのか、ずいぶん持ち時間が余りました。
- PartFは自由回答となっていますが、自分の意見の説明です。
2択の質問が与えられ、その解答と何故そう思うかについて、40秒間で説明します。
すぐに話し始めると途中で論理構成がおかしくなり、やや強引なまま10秒以上を残して話が終わってしまいました。 最初の5-10秒で話す要点だけ決めてから話してもよかったかもしれません。
一通りをやってみると、TOEICよりも話すスピードが速く、アメリカのニュース番組などで見るネイティブの速度で、聞き取りがかなり断片的になってしまっていました。 ですが、どんな形式なのかは分かったので、いよいよ試験本番に臨みたいと思います!